【真実を発信(6)】二兎追えるか!?──行徳橋&妙典橋(仮称)

真実を発信今回は地元ネタです。ツィッターの方で“つぶやき”ましたが、国と県が行徳橋の架け替えについて合意しました。震災によって老朽化した施設の建て替えや補修を急ぎ進める──そういったムードが高まってきたことが、このプロジェクトの追い風になりそうです。

森田知事の答弁を受け、翌日に新聞報道された行徳橋の架け替え。これを本会議の昼の休憩中に書いた私のツィッターは、通信社の速報の役目を果たしたかもしれません。元ロイター記者の本領発揮・・・といった感じでしょうか(苦笑)。

それはさておき、行徳橋について記すと、建設されたのが1956年(昭和31年)と、半世紀以上経過し、老朽化が進んでいます。耐震性試験において、中規模な地震には耐えられるものの、阪神淡路大地震級の地震が来た場合、橋脚に影響が出ると診断されました。

この合意を受けて、議会において県幹部は「橋の構造、費用負担、工程などにつて協議を進め、国や市川市と連携を密にして、早期の事業着手に向け調整したい」と答弁しました。

今後のスケジュールとしては、今夏までの測量を行い、その結果を見てから、どのような橋にするのか煮詰めていくことになります。この測量が当面の注目点でしょう。

さて、気になる予算ですが、基本的には国と県が持つとのこと。ただ、橋にオプションがつく場合、これは市川市の負担になります。

たとえば、現在かかっている橋を強風の日に徒歩あるいは自転車に乗って渡ると、河口付近にあるため、風が強く当たって、とにかく渡りにくい・・・。歩道部分に風よけが欲しくなります。

バイパスとして建設され今や交通量が圧倒的に多い新行徳橋が、いわゆる「通過道」であるのに対し、行徳橋は「生活道」に位置づけられることから、風よけ設置などの配慮が必要と思われますけど、こうしたオプションは市の負担・・・とされているため、今後、調整が必要な場面が増えるかもしれません。

一方、行徳橋の下流では、外環道工事と並行するプロジェクトとして、これが開通する平成27年度の完成を目指し、妙典橋(仮称)の工事が進められています。今年度は、高谷地区に橋への連絡道路300mと、下部溝などの建設を予定。近隣で2つのプロジェクトが進められることになりました。

妙典橋の担当者と話をしたところ、新たに行徳橋のプロジェクトが加わったことで、予算が心配になってきたとのこと。工事は今のところ進めていますが、行徳橋の方は現在の橋が老朽化対策、これは震災によって関心が高くなっているため、「二兎が追えない」となった時は・・・それが懸念されている状況です。

妙典橋は、環境問題の指摘もありますが、外環道開通によって想定される周辺道路の渋滞を緩和させる役目がある一方、行徳橋の方は言わずもがな・・・。「二兎とも追う」必要性がある訳です。

県土整備委員会の委員として、早速、重要な仕事に携わることになりそう。で、このブログでは、今後もこれらプロジェクトの進展について伝えていきます。

(水野 文也記す)