【記者魂135】市川市のテスラ導入・・政治理念に反することはないのか?

2019年7月2日

「そんなところにお金を使うのなら、福祉など必要とされるところに使いましょうよ」──と言いたくなる自治体の施策はよくあるが、市川市のテスラ導入は、その典型的なものと言えるだろう。

報道によると、今回導入されたテスラのモデルXは車両価格が約1100万円と高額で、リース料がそれまでの月額6万円台から14万3000円にアップするという。導入予算案は可決されながらも、6月27日の市議会で「導入見直しを求める決議」が賛成21、反対20で可決。ただ、これには法的拘束力がないことから、本日7月2日に納入、市役所において“お披露目”された。

その目的は、ひと言でいうと、環境保護施策をPRするためとか。市川市が環境対策の取り組に対して先進的地域になることは素晴らしいことだと思うし、その姿勢は否定しない。しかしながら、市長は冒頭に記したような「無駄を止めて福祉に」を掲げるリベラル勢力を支持基盤にしているだけに、その政治スタンスとズレを感じるのは筆者だけであろうか。

ついでながら、見直し決議に反対した20人の議員が、具体的にどういう顔ぶれなのかわからないものの、市長同様、それまでの政治理念に沿って反対したのかどうか、チェックしたいと思っている。

モデルXは4月に発足した「いちかわ未来創造会議」の今後の取り組みの発表に合わせて、公開されたという。それなら、同会議でテスラ導入が議論されたのかどうか、市川市のホームページなどで調べたものの、4月22日に行われた第2回の代表会議の議事録が2か月以上経過した現在も掲載されておらず、確認できなかった。

http://www.city.ichikawa.lg.jp/pla01/1111000260.html

同会議は、企業や大学などの協力を得て生活環境まで視野を広げた“健康なまちづくり”をテーマに社会実証実験を行うという。その意気やよし。だが、それを実現するために、今まで以上のコストをかけて行う価値があるのか───現時点では、説明不足であると感じる。一事が万事で、こういった施策が今後も増えて行くのかなと想像するのと同時に、一市民として再考を促したいと思った。


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