【真実を発信(8)】譲れない一体化──行徳橋架け替え・続報

先日、行徳橋の架け替えについて記しましたが、今回はその続編です。

妙典橋の県担当者は「二兎を追えるのか」・・・と心配していました。しかし、地元市川では、この「二兎」どころか、行徳橋については架け替えについて国と県で合意したとの事実がありながらも、新たな橋がかかるかどうか、なおも危惧しています。 

改修に向けて動き出した稼動堰のプロジェクトのみが進み、国と県がともに財政難の状況である中で、橋の部分が置き去りになるのでは・・・市の幹部もそう語っていました。

5日に行われた県土整備常任委員会で、同委員である私は地元を代表して、この点について質問、そして要望しました。

稼動堰は、市川のみならず周辺住民にとって貴重な水源。大地震でも起きて、壊滅的な打撃を受けた場合、百万人単位が“水”の不自由を感じることになります。同時に、洪水のリスクが高まることも言うまでもありません。

巷間、行徳橋・稼動堰に関して国は、道路交通(橋)よりも治水・利水(稼動堰)の方で焦っている・・・との観測もあり、何とかこれらを一体化で進めて欲しい、これが地元の切なる願いです。

橋と稼動堰を一体化でプロジェクトを進めて欲しい、さらに、この点を国にも強く働きかけて頂きたい──そう要望するとともに、県側に姿勢を質したところ、「両方を一体的に整備するよう進めていく」と答弁がありました。

なお、行徳橋については、8月ごろに測量が行われる予定。この結果を待って、どんな橋になるのか、予算はどうか・・・などが浮かび上がりそうなので、この問題、引き続き委員会で取り上げていきます。

(水野 文也記す)