【記者魂88】アベノミクス信任、第3の矢をしっかり放って欲しい!・・・私の総選挙総括

本来ならすぐにでも記すべきだった総選挙の総括・・fecebookでは既に記したものの、遅ればせながら公式ブログにおいても若干触れておくことにした。

自公で現有議席をやや上回る結果となったが、単に数字だけみると微調整の範囲内であり、2年前と有権者の判断は変わっていないということである。なら解散の意味は無かったではないか・・そんな見方も出てくるだろう。

しかし、そうではない。どんな結果になろうが、結果は結果。少なくとも安倍首相(正確には来年、総裁選の改選を控えるため、自公首班政権)に、解散しなければ残り2年だった任期が4年に延びるという事実は残るのである。準備不足だろうが何を言っても始まらない。選挙は結果がすべてと判断すべきものだと思う。

政党ごとの獲得議席数をみると、野党の議席に足し算引き算があっただけとみることができよう。先述したように2年前と有権者は状況変化を望まなかったということになるが、野党には任せられないとなる。一方、自公のうち自民党だけみれば、議席数は微減。マスコミの議席予測では自民のみで3分の2に迫るというのが一般的だったが、定数削減を加味してほぼ前回並みとなった今回、3分の2まで単独で獲らせる訳にはいかない・・そんな感じになろうか。その意味では勝者と言い切れない部分もありそうだ。

一方、議席増となりながら海江田代表落選で復調ほど遠いと印象を与えた民主、現有議席からは微減だが前回より獲得議席を減らした維新は言わずもがなで、実は本当の意味での勝者は、52%台と空前の低投票率が効いた感が強い、公明と共産の両党と見ることができそうだ。いずれも現行制度下では過去最高の獲得議席で、とりわけ、共産は悲願とされた議案提出権の21を確保した。

いずれにしても、どんな結果であっても、有権者の見方が反映されたということを考えねばならない。自公が信任された一方、野党は依然として信頼されなかったとなり、これについての言い訳は不要。野党は立て直しに動く必要に迫られた格好だ。

アベノミクスが信任された格好となり、現状、経済政策は「成長路線」が継続されることになった。アベノミクスを支持した1人として、モノを言わせて頂くと、一向に本格的に放たれたとみることができない「第3の矢」・・しっかり取り組んで欲しいと願うものである。