【真実を発信463】徴兵制議論に対する疑問・・・佐藤正久参議院議員の講演から

先日、市川ライオンズクラブの合同例会に出席し、”ヒゲの隊長”こと佐藤正久参議院議員の講演を聞く機会を得ました。折しも、国会では連日のように安全保障に関する議論が活発化。専門家であり、イラクへの派遣をはじめ現場を熟知している方だけに、大変貴重な話を聞けたと思っています。自分の頭の中を整理する意味でも、勉強になりました。

安全保障に関する議論に関しては、それぞれの立場から様々な意見が出ています。私は「自分の国は自分たちで守らなければならない」との立場から、自衛隊は欠くことができない存在と考えてきました。話を聞いていて、改めて、徴兵制に関する議論に対して疑問を感じたのです。

左の勢力の方々は、一連の法案が成立すると、やがては「徴兵制の復活に繋がる」と訴えています。果たして、本当にそうなるのか・・疑問に思っていたのですけど、これについて法案に深く関わる佐藤議員は極めて明確、かつ理論武装をされて否定していました。徴兵制は憲法18条に違反となるため、あり得ないと指摘したのです。

憲法18条の条文は、「何人も、いかなる奴隷的拘束も受けない。又、犯罪に因る処罰の場合を除いては、その意に反する苦役に服させられない」━━いわゆる自由権であり、徴兵制は自由をはく奪する格好になるため、これを制度化することはできません。

実際、これまでの通説ですと、徴兵制は「意に反する苦役」に当たり禁じられているとなっており、これは政府見解でもあります。

徴兵制を法律として施行するには、憲法18条を改正しなければなりません。現状では、それをしないとできない訳です。憲法9条のほか、96条などの改正については議論されていますが、「徴兵制になるぞ!」と訴える勢力から「徴兵制に繋がる18条を守れ」などと聞いたことがありません。

また、百歩譲って政府見解を変えるにしても、現状の解釈を変えるのは、性質上、相当困難と思われるため、ゆえに、徴兵制は現実的ではないと考えることができます。

あり得ないこと、間違ったプロパガンダと言わざるを得ません。安全保障に関して、己の立場を貫き、働きかけるのは良いと思いますが、議論はフェアに行うべきだと思っています。

(1)佐藤隊長