【記者魂9】千葉県の人口減少

9日の朝刊で衝撃的なニュースが飛び込んできた。千葉県の人口が昨年、1920年の統計開始以来、初めて減少に転じたという。

12月1日現在、約620万人の人口で7724人の減少。絶対的な数の減少もさることながら、驚いたのは予測よりも7年前倒しで減少に転じた点だ。

このニュースの前に筆者は、地元である市川市の人口が減少に転じたことに危機感を抱いたが、県レベルでも減っていたのである。

公的な会合の場で市川市の大久保博市長は、市川市の人口減に関して「放射能問題の影響があるのか定かではない」と述べているが、もしかしたら前倒しとなった要因は、放射能問題のほか、液状化など震災の影響があったのかもしれない。

だとすれば、当面、回復に向かうのは難しいと思われる。とりわけ、県西部は「ホットスポット」と呼ばれる放射線量が高い地域があり、これが県外からの人口流入を止める要因となろう。

先行き、人口減によって起きると想定される税収減への対応など、千葉県、市川市はともに急がれることになる。それを踏まえ、中長期的に予算を組む必要があるのは言うまでもない。